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    なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

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    なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

2026/04/29

なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

なぜ廃墟が世界遺産に?わかると楽しい理由と背景

こんにちは。
ミュージアムスタッフのれんです。

ついこの間まで冬着で出ていたのが信じられないほど、
暑い日が増えてきました。

このまま夏になりそうですが、その前に梅雨がやってきますね。
雨が増え何かと大変な時期になりますが、
ゴールデンウィークや紫陽花の見頃など嬉しいこともたくさんある時期なので、
低気圧に負けずに楽しんで過ごせるようにしたいです。


今回のブログは、そもそも軍艦島は何が『世界遺産』なのか
お伝えすることができればと思います。



・世界文化遺産とは?

 1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づき、
人類共通の顕著な普遍的価値をもつと認められ、
「世界遺産リスト」に登録されたもののことをいいます。
また一口に世界遺産と言っても、そのカテゴライズは以下のように3つに区分されます。

1.文化遺産 記念物、建造物群、遺跡、文化景観など
2.自然遺産 地形、地質、生態系、絶滅の恐れのある動植物など
3.複合遺産 文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

軍艦島はこの中の文化遺産に分類される、
『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』の
構成資産の一部として登録されています。

「軍艦島は世界遺産」と簡単に紹介されるので、
単体でも世界遺産なのだと思われる方もいらっしゃいますが、
【明治日本の産業革命遺産を構成する23の構成資産のうちの1つ】
というのがより正確な紹介です。



・明治日本の産業革命遺産

 西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを証言する
産業遺産群によって構成された文化遺産です。
 

構成資産は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県の
8県11エリアに点在し、九州地方が多い印象です。

その中でも長崎県からは以下8つが登録されています。



『小菅修船場』
小菅修船場
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/150

 日本初の上記艦を利用した洋式の修船場です。
船を引き上げるレールがそろばんに似ていることから、
通称「ソロバンドッグ」とも呼ばれます。



『三菱重工長崎造船所 第三船渠』
第三船渠


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/151
 
  1905年に完成した当時の東洋最大の石造ドライドッグで、
100年以上たった今でも現役で稼働している貴重な施設です。




『ジャイアントカンチレバークレーン』
ジャイアントカンチレバークレーン

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/152

  三菱重工造船所内にあるもので、
1909年に設置された日本初の電動大型クレーンです。

先ほどご紹介した第三船渠と同じく
今も現役で稼働している構成資産です。



『旧木型場』
旧木型場

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/153

 三菱重工業株式会社発祥の造船所に現存する最古の工場建屋です。
長崎造船所資料館として活用されていましたが、
現在は建物工事のため、休館中となっています。


『占勝閣』
占勝閣

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/154

 1904年に英国人建築家ジョサイアコンドルに師事した
曾禰達蔵が設計した洋館です。
一般公開はされていませんが、
創建当時の姿のまま、現在でも迎賓館として、
船舶の命名式等の祝賀会や貴賓の接待などに使用されています。



『旧グラバー邸』
旧グラバー邸

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/157

 ただの庭園と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
実はそれだけではありません。

中はかなりの広さがあり、建築様式や実際の建物をそのままに
当時の様子をご覧いただけるような施設になっています。

長崎の港を稲佐山よりも近い位置で一望できるロケーションも魅力です。



『高島炭鉱』
高島炭鉱
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/155

 幕末の開港に伴い長崎へ寄港する外国の蒸気船の燃料として
石炭需要が高まったことを受け、
1868年に貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと
佐賀藩との合弁によって日本で初めての蒸気機関による洋式竪坑
「高島炭坑(北渓井坑)」が建設されました。
高島自体はフェリーですぐの場所にあり、
現在も石炭資料館などがあります。



『端島炭鉱(軍艦島)』
端島炭鉱


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/156l

 高島炭鉱から約3Kmの位置にある島で、
日本初の鉄筋コンクリート造アパート(30号棟)の建築や
他県ではほとんど普及していなかった家電類の普及率100%、
人口密度世界一など、当時の日本の最先端の島でした。
一般的に「石炭需要の低下による煽りを受け、閉山」
と書かれていますが、
実際は最後まで黒字操業を保ったままの炭鉱であり、
「安全にとりえる石炭をおよそ全て採炭してしまったから」
というのが主な閉山の理由です。




 こうして並べて見てみると「日本初」「東洋初」「世界一」
などの言葉がつくものがかなりあることがわかります。
なにより23の構成資産中8つもの資産が存在する県は、長崎だけです。
これもひとえに、長崎が長い間海外との貿易窓口であったことを窺える結果です。


また、ご紹介した8つのうち、『旧木型場』『高島炭鉱』以外は
ツアーの往路または復路で遠目からにはなりますが、見ることができます。

ガイドにより場所などの案内がある場合とない場合がありますので、
ツアーにご参加の際は見つけることができるかどうかも
楽しみとしていただければと思います。


『旧グラバー邸は』ミュージアムから歩いてすぐの場所にありますので、
ミュージアムにお越しの際や上陸ツアー参加前、
参加後にお時間があればぜひ足を運んでみてください。


ご紹介できなかった他県の構成資産もとても興味深い歴史があるので、
気になった方は調べてみていただけると、
日本をより誇らしく思えるかもしれません。


少し長くなりましたが、今回のブログは以上になります。
なんとなく世界遺産に登録されている島という見方ではなく、

厳しい条件下で、世界的に認められている価値のある日本の一部として見てみると、
一層軍艦島の魅力を感じられるのではないかと思います。
今後もみなさまに軍艦島をより楽しめるような情報をお伝えできるよう努めてまいります。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。
ミュージアムスタッフのれんでした。

こんにちは。
ミュージアムスタッフのれんです。

ついこの間まで冬着で出ていたのが信じられないほど、
暑い日が増えてきました。

このまま夏になりそうですが、その前に梅雨がやってきますね。
雨が増え何かと大変な時期になりますが、
ゴールデンウィークや紫陽花の見頃など嬉しいこともたくさんある時期なので、
低気圧に負けずに楽しんで過ごせるようにしたいです。


今回のブログは、そもそも軍艦島は何が『世界遺産』なのか
お伝えすることができればと思います。



・世界文化遺産とは?

 1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づき、
人類共通の顕著な普遍的価値をもつと認められ、
「世界遺産リスト」に登録されたもののことをいいます。
また一口に世界遺産と言っても、そのカテゴライズは以下のように3つに区分されます。

1.文化遺産 記念物、建造物群、遺跡、文化景観など
2.自然遺産 地形、地質、生態系、絶滅の恐れのある動植物など
3.複合遺産 文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

軍艦島はこの中の文化遺産に分類される、
『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』の
構成資産の一部として登録されています。

「軍艦島は世界遺産」と簡単に紹介されるので、
単体でも世界遺産なのだと思われる方もいらっしゃいますが、
【明治日本の産業革命遺産を構成する23の構成資産のうちの1つ】
というのがより正確な紹介です。



・明治日本の産業革命遺産

 西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを証言する
産業遺産群によって構成された文化遺産です。
 

構成資産は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県の
8県11エリアに点在し、九州地方が多い印象です。

その中でも長崎県からは以下8つが登録されています。



『小菅修船場』
小菅修船場
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/150

 日本初の上記艦を利用した洋式の修船場です。
船を引き上げるレールがそろばんに似ていることから、
通称「ソロバンドッグ」とも呼ばれます。



『三菱重工長崎造船所 第三船渠』
第三船渠


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/151
 
  1905年に完成した当時の東洋最大の石造ドライドッグで、
100年以上たった今でも現役で稼働している貴重な施設です。




『ジャイアントカンチレバークレーン』
ジャイアントカンチレバークレーン

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/152

  三菱重工造船所内にあるもので、
1909年に設置された日本初の電動大型クレーンです。

先ほどご紹介した第三船渠と同じく
今も現役で稼働している構成資産です。



『旧木型場』
旧木型場

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/153

 三菱重工業株式会社発祥の造船所に現存する最古の工場建屋です。
長崎造船所資料館として活用されていましたが、
現在は建物工事のため、休館中となっています。


『占勝閣』
占勝閣

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/154

 1904年に英国人建築家ジョサイアコンドルに師事した
曾禰達蔵が設計した洋館です。
一般公開はされていませんが、
創建当時の姿のまま、現在でも迎賓館として、
船舶の命名式等の祝賀会や貴賓の接待などに使用されています。



『旧グラバー邸』
旧グラバー邸

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/157

 ただの庭園と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
実はそれだけではありません。

中はかなりの広さがあり、建築様式や実際の建物をそのままに
当時の様子をご覧いただけるような施設になっています。

長崎の港を稲佐山よりも近い位置で一望できるロケーションも魅力です。



『高島炭鉱』
高島炭鉱
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/155

 幕末の開港に伴い長崎へ寄港する外国の蒸気船の燃料として
石炭需要が高まったことを受け、
1868年に貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと
佐賀藩との合弁によって日本で初めての蒸気機関による洋式竪坑
「高島炭坑(北渓井坑)」が建設されました。
高島自体はフェリーですぐの場所にあり、
現在も石炭資料館などがあります。



『端島炭鉱(軍艦島)』
端島炭鉱


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/156l

 高島炭鉱から約3Kmの位置にある島で、
日本初の鉄筋コンクリート造アパート(30号棟)の建築や
他県ではほとんど普及していなかった家電類の普及率100%、
人口密度世界一など、当時の日本の最先端の島でした。
一般的に「石炭需要の低下による煽りを受け、閉山」
と書かれていますが、
実際は最後まで黒字操業を保ったままの炭鉱であり、
「安全にとりえる石炭をおよそ全て採炭してしまったから」
というのが主な閉山の理由です。




 こうして並べて見てみると「日本初」「東洋初」「世界一」
などの言葉がつくものがかなりあることがわかります。
なにより23の構成資産中8つもの資産が存在する県は、長崎だけです。
これもひとえに、長崎が長い間海外との貿易窓口であったことを窺える結果です。


また、ご紹介した8つのうち、『旧木型場』『高島炭鉱』以外は
ツアーの往路または復路で遠目からにはなりますが、見ることができます。

ガイドにより場所などの案内がある場合とない場合がありますので、
ツアーにご参加の際は見つけることができるかどうかも
楽しみとしていただければと思います。


『旧グラバー邸は』ミュージアムから歩いてすぐの場所にありますので、
ミュージアムにお越しの際や上陸ツアー参加前、
参加後にお時間があればぜひ足を運んでみてください。


ご紹介できなかった他県の構成資産もとても興味深い歴史があるので、
気になった方は調べてみていただけると、
日本をより誇らしく思えるかもしれません。


少し長くなりましたが、今回のブログは以上になります。
なんとなく世界遺産に登録されている島という見方ではなく、

厳しい条件下で、世界的に認められている価値のある日本の一部として見てみると、
一層軍艦島の魅力を感じられるのではないかと思います。
今後もみなさまに軍艦島をより楽しめるような情報をお伝えできるよう努めてまいります。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。
ミュージアムスタッフのれんでした。

こんにちは。
ミュージアムスタッフのれんです。

ついこの間まで冬着で出ていたのが信じられないほど、
暑い日が増えてきました。

このまま夏になりそうですが、その前に梅雨がやってきますね。
雨が増え何かと大変な時期になりますが、
ゴールデンウィークや紫陽花の見頃など嬉しいこともたくさんある時期なので、
低気圧に負けずに楽しんで過ごせるようにしたいです。


今回のブログは、そもそも軍艦島は何が『世界遺産』なのか
お伝えすることができればと思います。



・世界文化遺産とは?

 1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づき、
人類共通の顕著な普遍的価値をもつと認められ、
「世界遺産リスト」に登録されたもののことをいいます。
また一口に世界遺産と言っても、そのカテゴライズは以下のように3つに区分されます。

1.文化遺産 記念物、建造物群、遺跡、文化景観など
2.自然遺産 地形、地質、生態系、絶滅の恐れのある動植物など
3.複合遺産 文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

軍艦島はこの中の文化遺産に分類される、
『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』の
構成資産の一部として登録されています。

「軍艦島は世界遺産」と簡単に紹介されるので、
単体でも世界遺産なのだと思われる方もいらっしゃいますが、
【明治日本の産業革命遺産を構成する23の構成資産のうちの1つ】
というのがより正確な紹介です。



・明治日本の産業革命遺産

 西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを証言する
産業遺産群によって構成された文化遺産です。
 

構成資産は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県の
8県11エリアに点在し、九州地方が多い印象です。

その中でも長崎県からは以下8つが登録されています。



『小菅修船場』
小菅修船場
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/150

 日本初の上記艦を利用した洋式の修船場です。
船を引き上げるレールがそろばんに似ていることから、
通称「ソロバンドッグ」とも呼ばれます。



『三菱重工長崎造船所 第三船渠』
第三船渠


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/151
 
  1905年に完成した当時の東洋最大の石造ドライドッグで、
100年以上たった今でも現役で稼働している貴重な施設です。




『ジャイアントカンチレバークレーン』
ジャイアントカンチレバークレーン

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/152

  三菱重工造船所内にあるもので、
1909年に設置された日本初の電動大型クレーンです。

先ほどご紹介した第三船渠と同じく
今も現役で稼働している構成資産です。



『旧木型場』
旧木型場

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/153

 三菱重工業株式会社発祥の造船所に現存する最古の工場建屋です。
長崎造船所資料館として活用されていましたが、
現在は建物工事のため、休館中となっています。


『占勝閣』
占勝閣

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/154

 1904年に英国人建築家ジョサイアコンドルに師事した
曾禰達蔵が設計した洋館です。
一般公開はされていませんが、
創建当時の姿のまま、現在でも迎賓館として、
船舶の命名式等の祝賀会や貴賓の接待などに使用されています。



『旧グラバー邸』
旧グラバー邸

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/157

 ただの庭園と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
実はそれだけではありません。

中はかなりの広さがあり、建築様式や実際の建物をそのままに
当時の様子をご覧いただけるような施設になっています。

長崎の港を稲佐山よりも近い位置で一望できるロケーションも魅力です。



『高島炭鉱』
高島炭鉱
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/155

 幕末の開港に伴い長崎へ寄港する外国の蒸気船の燃料として
石炭需要が高まったことを受け、
1868年に貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと
佐賀藩との合弁によって日本で初めての蒸気機関による洋式竪坑
「高島炭坑(北渓井坑)」が建設されました。
高島自体はフェリーですぐの場所にあり、
現在も石炭資料館などがあります。



『端島炭鉱(軍艦島)』
端島炭鉱


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/156l

 高島炭鉱から約3Kmの位置にある島で、
日本初の鉄筋コンクリート造アパート(30号棟)の建築や
他県ではほとんど普及していなかった家電類の普及率100%、
人口密度世界一など、当時の日本の最先端の島でした。
一般的に「石炭需要の低下による煽りを受け、閉山」
と書かれていますが、
実際は最後まで黒字操業を保ったままの炭鉱であり、
「安全にとりえる石炭をおよそ全て採炭してしまったから」
というのが主な閉山の理由です。




 こうして並べて見てみると「日本初」「東洋初」「世界一」
などの言葉がつくものがかなりあることがわかります。
なにより23の構成資産中8つもの資産が存在する県は、長崎だけです。
これもひとえに、長崎が長い間海外との貿易窓口であったことを窺える結果です。


また、ご紹介した8つのうち、『旧木型場』『高島炭鉱』以外は
ツアーの往路または復路で遠目からにはなりますが、見ることができます。

ガイドにより場所などの案内がある場合とない場合がありますので、
ツアーにご参加の際は見つけることができるかどうかも
楽しみとしていただければと思います。


『旧グラバー邸は』ミュージアムから歩いてすぐの場所にありますので、
ミュージアムにお越しの際や上陸ツアー参加前、
参加後にお時間があればぜひ足を運んでみてください。


ご紹介できなかった他県の構成資産もとても興味深い歴史があるので、
気になった方は調べてみていただけると、
日本をより誇らしく思えるかもしれません。


少し長くなりましたが、今回のブログは以上になります。
なんとなく世界遺産に登録されている島という見方ではなく、

厳しい条件下で、世界的に認められている価値のある日本の一部として見てみると、
一層軍艦島の魅力を感じられるのではないかと思います。
今後もみなさまに軍艦島をより楽しめるような情報をお伝えできるよう努めてまいります。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。
ミュージアムスタッフのれんでした。

こんにちは。
ミュージアムスタッフのれんです。

ついこの間まで冬着で出ていたのが信じられないほど、
暑い日が増えてきました。

このまま夏になりそうですが、その前に梅雨がやってきますね。
雨が増え何かと大変な時期になりますが、
ゴールデンウィークや紫陽花の見頃など嬉しいこともたくさんある時期なので、
低気圧に負けずに楽しんで過ごせるようにしたいです。


今回のブログは、そもそも軍艦島は何が『世界遺産』なのか
お伝えすることができればと思います。



・世界文化遺産とは?

 1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づき、
人類共通の顕著な普遍的価値をもつと認められ、
「世界遺産リスト」に登録されたもののことをいいます。
また一口に世界遺産と言っても、そのカテゴライズは以下のように3つに区分されます。

1.文化遺産 記念物、建造物群、遺跡、文化景観など
2.自然遺産 地形、地質、生態系、絶滅の恐れのある動植物など
3.複合遺産 文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

軍艦島はこの中の文化遺産に分類される、
『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』の
構成資産の一部として登録されています。

「軍艦島は世界遺産」と簡単に紹介されるので、
単体でも世界遺産なのだと思われる方もいらっしゃいますが、
【明治日本の産業革命遺産を構成する23の構成資産のうちの1つ】
というのがより正確な紹介です。



・明治日本の産業革命遺産

 西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを証言する
産業遺産群によって構成された文化遺産です。
 

構成資産は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、岩手県、静岡県の
8県11エリアに点在し、九州地方が多い印象です。

その中でも長崎県からは以下8つが登録されています。



『小菅修船場』
小菅修船場
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/150

 日本初の上記艦を利用した洋式の修船場です。
船を引き上げるレールがそろばんに似ていることから、
通称「ソロバンドッグ」とも呼ばれます。



『三菱重工長崎造船所 第三船渠』
第三船渠


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/151
 
  1905年に完成した当時の東洋最大の石造ドライドッグで、
100年以上たった今でも現役で稼働している貴重な施設です。




『ジャイアントカンチレバークレーン』
ジャイアントカンチレバークレーン

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/152

  三菱重工造船所内にあるもので、
1909年に設置された日本初の電動大型クレーンです。

先ほどご紹介した第三船渠と同じく
今も現役で稼働している構成資産です。



『旧木型場』
旧木型場

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/153

 三菱重工業株式会社発祥の造船所に現存する最古の工場建屋です。
長崎造船所資料館として活用されていましたが、
現在は建物工事のため、休館中となっています。


『占勝閣』
占勝閣

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/154

 1904年に英国人建築家ジョサイアコンドルに師事した
曾禰達蔵が設計した洋館です。
一般公開はされていませんが、
創建当時の姿のまま、現在でも迎賓館として、
船舶の命名式等の祝賀会や貴賓の接待などに使用されています。



『旧グラバー邸』
旧グラバー邸

引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/157

 ただの庭園と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
実はそれだけではありません。

中はかなりの広さがあり、建築様式や実際の建物をそのままに
当時の様子をご覧いただけるような施設になっています。

長崎の港を稲佐山よりも近い位置で一望できるロケーションも魅力です。



『高島炭鉱』
高島炭鉱
引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/155

 幕末の開港に伴い長崎へ寄港する外国の蒸気船の燃料として
石炭需要が高まったことを受け、
1868年に貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと
佐賀藩との合弁によって日本で初めての蒸気機関による洋式竪坑
「高島炭坑(北渓井坑)」が建設されました。
高島自体はフェリーですぐの場所にあり、
現在も石炭資料館などがあります。



『端島炭鉱(軍艦島)』
端島炭鉱


引用元:文化財オンライン
https://online.bunka.go.jp/special_content/component/156l

 高島炭鉱から約3Kmの位置にある島で、
日本初の鉄筋コンクリート造アパート(30号棟)の建築や
他県ではほとんど普及していなかった家電類の普及率100%、
人口密度世界一など、当時の日本の最先端の島でした。
一般的に「石炭需要の低下による煽りを受け、閉山」
と書かれていますが、
実際は最後まで黒字操業を保ったままの炭鉱であり、
「安全にとりえる石炭をおよそ全て採炭してしまったから」
というのが主な閉山の理由です。




 こうして並べて見てみると「日本初」「東洋初」「世界一」
などの言葉がつくものがかなりあることがわかります。
なにより23の構成資産中8つもの資産が存在する県は、長崎だけです。
これもひとえに、長崎が長い間海外との貿易窓口であったことを窺える結果です。


また、ご紹介した8つのうち、『旧木型場』『高島炭鉱』以外は
ツアーの往路または復路で遠目からにはなりますが、見ることができます。

ガイドにより場所などの案内がある場合とない場合がありますので、
ツアーにご参加の際は見つけることができるかどうかも
楽しみとしていただければと思います。


『旧グラバー邸は』ミュージアムから歩いてすぐの場所にありますので、
ミュージアムにお越しの際や上陸ツアー参加前、
参加後にお時間があればぜひ足を運んでみてください。


ご紹介できなかった他県の構成資産もとても興味深い歴史があるので、
気になった方は調べてみていただけると、
日本をより誇らしく思えるかもしれません。


少し長くなりましたが、今回のブログは以上になります。
なんとなく世界遺産に登録されている島という見方ではなく、

厳しい条件下で、世界的に認められている価値のある日本の一部として見てみると、
一層軍艦島の魅力を感じられるのではないかと思います。
今後もみなさまに軍艦島をより楽しめるような情報をお伝えできるよう努めてまいります。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。
ミュージアムスタッフのれんでした。

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